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2005年12月17日 (土)

「5-2=3」の「2」はどこへ行っちゃったの?

  • 051217fuji_enkei 051217fuji 051217fuji_up2 今日の富士山です。左から右へとだんだん拡大して見えます。写真をクリックして大きくしてご覧ください。
  • 第2学期成績判定会議がありました。校長日記を書き始めてから初の成績会議です。皆さんの平常の取組みおよび結果について真剣に話し合っていただきました。今日の私達教員の気持ちは一つ。「勉強、どの子もあきらめるな!目標を高く大きく伸びよ!」です。

無学の私には、蕪村の句を知ることができたのも収穫でしたが、それ以上に一興を感じたのは、私が見た月を一刻をはさんで大久保教授がご覧になったことです。ここまで読んで、何だ、くだらぬことをと皆さんに思われたことでしょうが、愛読しているうちには、こんな些細なことにも縁を感じるようになるものです。・・・う~ん、己の小世界を世上にアップするのだから、やっぱり、くだらぬか? 大久保先生、出汁に使ってしまって申し訳ないです。

■一年前はどういうことがあったのだろうと思って、「文藝春秋2005新年特別号」を引っ張り出して読んでいましたら、巻頭言第四に作家の高樹のぶ子さんがおもしろいことを書いていらっしゃいました。(マイマイと引き算)。引用してみます。

(前略~)九歳のとき私はどうしても「引き算」の意味が解らなくて先生や親を困らせた。5-2=3の計算はできるけれど、引かれた2がどうなったのか、その行方が納得できなくて落着かなかった。引き算自体が実感できなくて、そんな計算は変だと先生や親に訴えた。(~中略~)答えの出し方ぐらい知っていた。問題は引かれた2の行方だ。大人はどんなふうに納得しているのだろう。(~後略)

私もこの高樹のぶ子さんの気持ちに似た経験をしたことがあります。数学は抽象化した論理の世界ですので、自分が生きている世界の具体的な感覚で読み解こうとすると、本筋が見えなくなります。私はそういうことにすら気づかないでひたすら、あれはどこへ行ったんだとか、かれはなぜ戻ってこないんだとか頭も心もぐちゃぐちゃ状態になるわけですね。わかっちゃいるけど、なっちゃうんです。・・・と大人になって振り返ってみて初めて気がつくわけですが。

もっとも、高樹のぶ子さんのように<「2」がどっかに連れていかれちゃった、どうにかしてあげなくては>的な優しい心根は私にはなかったわけで、高樹のぶ子さんのほうが感性として私よりも一等上等です。

今日の成績会議でどうしても数学がわからないという人の話が出されましたが、高樹のぶ子さんの話で一歩前に進めれば良いのですが・・・

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