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2006年3月14日 (火)

書籍『国家の品格』

  • 060314fuji 今朝、富士山がきれいでした。
  • すぐに春のもやにかき消されましたが。富士山が見えるとやっぱり嬉しい気持ちになります。

  • 本日は答案返却指導の授業でした。成績はいかがでしたか?
    • 先生方の解説を振り返りながら、自宅でもう一度再点検しましょう。
      • 1)まちがっていたところは二度と間違えないように理解を深め、
      • 2)ケアレスミスは、なぜそういう不注意ミスをしてしまったのか理由をさぐって二度と繰り返さないように、
      • 3)正解だったところは改めて脳裏に刻むために、
      • 4)そして何よりも復習の癖をつけるために、必ず今日のうちに復習するように努めましょう。
    • 考えてみれば、人は一生、復習です。過去を復習すれば、自分が間違っていた場合、それに気が付き躊躇なく改めることができます。
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  • 一年生は同時並行でCASEC(キャセック;国内留学プロの事前学力審査)も受験してもらいました。これで1-2年生ともに終了しましたので、4月のプログラムの準備が整いました。あとは4月本番を楽しみにしていてください。
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  • 新年度を中心とした三ヵ年教育計画行事のお知らせを郵送致しました。ご覧ください。 
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  • 明日、ボランティア委員の皆さんの「ふれあい運動会」などへの貢献に対して市から表彰式があります。

昨年11月に刊行され、またたく間に100万部近いベストセラーとなった『国家の品格』という本を皆さんもご存知でしょう。お茶の水女子大学理学部教授(数学)、藤原正彦先生の著書です。昭和18年(1943年)生まれでいらっしゃるので、60を超えられたばかりの数学者です。

060314kokkanohinkaku_by_hujiwaramasahiko 060314kokkanohinkaku_urabyosi 藤原教授の言説の一部を知っておられる方は、この<国家の品格>という書名をみて「本書はナショナリズム、国家主義を主張する内容ではないか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。是非ご一読をお奨めします。書名からくるイメージとは裏腹に大変わかりやすい表現で貫かれていますので、高校生でも一両日で読めると思います。

『国家の品格』をものされる前から有名な先生でしたが、私はそのユーモアが好きですね。同じお茶の水女子大学の<笑う哲学者>の土屋賢治教授と共通するユーモア感覚および表現です。ひょっとしてお茶の水女子大学は、独特のユーモアに包まれている大学なのでしょうか。※ちなみに東横中高をはじめ本校にも同大学のご出身がおいでです。

先に言いましたように、本書は、ナショナリズムの本ではありません。

日本という国のこと、国際化ということ、環境を守るということ、ゆとり教育や英語教育をはじめ教育のもろもろの問題、食の問題など話題が多岐にわたります。そして、そのすべてを貫いて、<地球上に人間として生まれたからには、どうあらねばならないか>というメッセージが込められているという感想を私は持ちました。

内容からすれば、読者によって、読後の感想、意見も多岐に分かれることが予想される内容になってはいるのですが、いずれにせよ、<なるほどこれはベストセラーになるはずだ>と頷けるものとなっています。

060314sokokutohakokugo_by_hujiwaramasahiko 藤原先生の近著に『祖国とは国語』というのもあります。『国家の品格』とセットで読まれると良いでしょう。そこに中原中也に関する記述があるので、引用します。(※( )内は私の注書)、「・・・」は中略のことです)。『国家の品格』の背景にこういう体験がおありなのかと思える記述なのでご紹介します。

(若い時分、)アメリカへ発つ時、・・・数学書以外では一冊だけ・・・中原中也の詩集を忍びこませていた。なぐりこみをかける勢いでいた私が、・・・三十歳で死んだ詩人の著作を、なぜ選んだのかはよくわからない。

 彼の詩のいくつかは私の胸にしみこみ・・・。「汚れちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる」「月夜の晩にボタンが一つ、波打際に落ちていた」「思えば遠くに来たもんだ、十二の冬のあの夕べ」など・・・。

 (異国で、)このままダメになってしまうかも知れない、とさえ考えるようになった二月になって、ベッドの上で(中也の)この本を開くようになった。・・・疲れて本を閉じると、遠く故国を離れ、美しい日本の情緒を離れひからびたようになっている自分がことさら意識され、一層滅入ってしまうのだった。

■もう10日ほど前になりますが、15年前の卒業生からメールをいただいたのをご紹介していませんでした。おくればせながらご紹介します。

十五年前の卒業生です

毎日先生のブログを拝見しています

校内の写真を見ているととても懐かしく思います

私達の頃にはなっかた行事がたくさんある事にも驚き 時間を感じます

今私は育児休業中で毎日が戦争のようですが時間を見つけ

ブログを読みながら気持ちだけ学生時代に戻っています

母校がなくなるのは淋しいですが思い出はなくならないので

これからも時々思い出しながら仕事に育児に頑張っていきます

先生もお体に気を付けて(もう若くないのだから)頑張って下さい

追伸

先生の日本史とっても面白かったです(授業が脱線するところ)

ありがとうございました。授業が脱線するところであっても日本史の授業を覚えてくれていてありがたく思います。育児は本当に大変ですが、大変ななかに大きな喜びが味わえます。人にとって一番大事な仕事と言ってもいいくらいです。これから仕事との両立は苦労の連続だと思いますが、御子の幸せのため、子育ての喜びを感じつつ頑張ってください。

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