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2006年5月 5日 (金)

鎌倉アカデミア第四話;楽しいところとは?京都教育大学井本伸学長先生より

■今日は「子供の日」。端午の節句です。少子化の時代、将来の日本を世界を支えるに足る人材に育てたいですね。

060505tutuji_no_hana_1 ←校庭のつつじ(5月1日写す)が初夏の

  彩りを見せ始めました。

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060505kyotokyoikudaigaku_1 昨日まで紹介してきたところで、鎌倉アカデミアについて、どういう学園だったかイメージをつかんでもらえたと思いますが、最終話としてご紹介するのは、平成12年度の京都教育大学卒業式(学位授与式)の学長告示(井本伸学長)が同アカデミアに触れられたことです。井本先生により引用された言葉のなかに、創立者の考えがよくあらわれていると思います。それは、これからの二年間、私ども東横学園大倉山高等学校の教員に課せられた使命が何かを考えさせてくれるものになっていると思います。在校生の皆さんもいっしょに考えてほしいと思います。

鎌倉に、昭和21年(1946年)から昭和25年まで「鎌倉アカデミア」という学校があったのをご存知でしょうか。(略)学生数は、産業科、文学科、演劇科、それに大学予科を合わせて200名。将来は大学設立を目指していました。校長の三枝は、「鎌倉アカデミア」を「楽しい学園」にしようと、次のように呼びかけます。
「わたしが『楽しい』というのは、楽々した気持ちになれるとか、のんびりした心もちになれるとか、そういうのではない。・・・・その雰囲気の中にいるのが好ましいという意味である。自分が何か問題を持つときは、すぐにそこに駆けつけたい。自分が自信を失うようなときは、すぐに出かけていきたい。喜びや悲しみや、希望や希望のなさが、そこに行けば客観的になる。そういうことによって、生活がもっと深められる。(略)批判もしあうし、論議もたたかわす、批判力の弱い者、論議に気後れ(きおくれ)する落伍者がいれば、いたわって引き立てる。批判力や論議の力は万般のことに力を持たないとできないし、邪道に入り易い。だから、そこではすべての者が旺盛な知識欲を持つ。(だから学園内では)すべてが先生たちや学生たちの教養が深まるようになっている。(略)そういう学園をわたしは、『楽しい』ところと言ってみたのである。(略)鎌倉アカデミアには「幾何学を学ばざる者は、この学園に入ってはならない」というプラトンの言葉をギリシャ語で刻んだ扁額が架けられていたそうです。その意味するところを考えていただきたいと思います。

いかがですか?楽しいということは、楽々とした気持ち、のんびりした心もちではない、知識欲旺盛な雰囲気があふれているところ、一身上において困ったときに解決すべく出かけていきたいところというようなことだそうです。そういう学園として卒業式まで、本校で過ごしてもらえるように私も努力したいと思います。

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