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2006年8月26日 (土)

江戸の子育ての極意 & 卒業生のメール

060826kirinohana 060826nokuwa 夏も終わりに近づいておりますが、それを惜しむかのように、蝉の鳴き声が校庭いっぱいに響いた一日でした。

  • 蝉の姿をなかなか見つけられないのですが、校庭のあらゆる木にはりついて樹液を吸っているのだと思います。それらの木のうちから二つを写真に載せました。
  • 左は本校校章の桐の木。花を一面に咲かせています。右は桑の木(野桑)。桑の木は昨年よりも二倍、三倍に枝振りを広げています。昨年剪定しても、桑の成長はすごいことを表しています。

060826kumamoto_kaito_kun 了解を得て、赤ちゃんの写真を掲載致します。生後20日。隈本魁人(くまもと かいと)君と言います。卒業生の隈本紀巳子(旧姓白井)さんのご長男です。何事においても、人にさきがけて生きるようにとの願いを込めて名前をつけられたそうです。生後一ヶ月にして、すでにとても聡明な凛々しい表情ですね。上の写真の野桑のように毎年毎年、健やかな成長をお祈り致します。以下は隈本さんのメールの要約です。

毎日、暑い日が続いておりますが お元気ですか?
 6月の同窓会(クラス会)では、久しぶりに高校時代の友達と会えて楽しい一時を過ごす事ができました。
 同窓会の時、私は妊娠中だったのですが、先月、7月26日に無事出産致しました。
 子供の名前を決めるのって難しいですね。子供が産まれてからは、毎日 慣れない育児と格闘中です。でも、あまりの可愛さに大変な育児さえも忘れてしまいそうです。
 まだ暑い日が続くとは、思いますが、体調を崩さないようにお気を付け下さい。
 しばらくは、PCをひらく時間があまりないのですが、
「校長日記」楽しみにしています!
  • 人の母親となった喜びにあふれるメールで、こちらも幸せを分けてもらえるような気がします。メールほんとうにありがとうございました。隈本さんのおっしゃる通り、子供の名前をつけるのは本当に難しい。私のところは命名権を妻にとられてしまいました。私の考えでは「太郎」にするつもりでした。ところが今、それを息子に話すと「お父さんにつけてもらわなくて良かった」とのこと。
育児の基本は、私は「江戸の商人の心得」にあると思っています。隈本さんのためにも本日ご紹介しておきましょう。

三つ心    (みつこころ) 

六つ躾    (むつしつけ) 

九つ言葉に (ここのつことばに) 

文十二    (ふみじゅうに)

道理十五で、末決まる 

        (ことわり15で、すえきまる)

  • ↑年齢は全部数え年です。
  • ※数え年とは、生まれたときに既に一歳。以後、正月を迎えると一つ歳を重ねる。従って大晦日に生まれた赤ちゃんは、生後二日目でもう二歳という計算になりますが、これはこれで大人になってから結構合理的な面があります。その合理性の解説は他日に回します。
上の言葉の意味をおおまかに書けば次のようなことでしょう。

3歳までに、心をしっかり育てなければならない。

6歳までに、しっかり躾(しつけ)なければ品行方正な子には育たない。

9歳までに、人様に挨拶がしっかりできるように育てること。

12歳になったら、ちゃんと書式と言葉遣いの整った手紙が書けるようにすること。

15歳になっても、世の中の道理、ルールや人間関係において大事なことなどが身についていなければ、その子の将来はどうなるかわからない。

ちなみに三歳までに「こころ」を育てるには、私は、溺愛(できあい)といっても良いぐらいの愛情を注ぎ込むことが大事だと思っています。

 そして三歳を過ぎてからは、時には鬼のような気持ちになってでも、躾(しつけ)を厳しくすることが大事です。親も気持ちの切り替えが大事だということです。三歳までの愛情の注ぎ方が十分であれば、子どもはどんなに叱られても怒られても、それに堪える心が三歳までには育ちますから大丈夫ですが・・・

  •  ただし、姉妹兄弟ケースでは、上の子供が幼いときに下の子が生まれると、下の子に母親の愛情を取られたという錯覚から、いわゆる「赤ちゃん返り」をして激しく母親に甘えてくることがあります。そういうときは鬼の親になっては駄目です。親としてどんなに育児が苦しくとも両方に愛情を注いであげる。
  •  そうしながら上の子に「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから」という自覚を育ててあげることが大事だと思います。
 育児は大変ですが、大変な喜び、幸せでもあります。隈本さんをはじめ、世の母親父親、頑張れ。

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