« 諸案内 | トップページ | 管理員三人衆 & 梅のほころび »

2007年1月29日 (月)

3年A組研究授業(国語「現代文」詩;天野先生) & お知らせ「いじめ110番」

070129yuhi ← 先日、このアングルを発見して、きょうも撮影に行ってみました。

 裏門の杉の小枝を通してみたきょうの夕陽です。

.

070129ijime_110ban_by_kyoikuiinkai ← 「学校だより」では念を入れて二号連続でご家庭にお知らせしたところですが、校長日記にも掲載しておきます。神奈川県教育委員会が、

「いじめ110番」

を開設致しました。24時間対応ですので、困ったことがあったら些細なことでもまず相談するように致しましょう。

■国語科「現代文」の研究授業が3年A組で行われました■

070129amano_bansyo_senka2 担当は天野先生

単元は「現代詩」で、四人の詩人をとりあげて授業をしてきました。

①萩原朔太郎「遺伝」、②西脇順三郎「雨」、③三好達治「鴎」、

そして、その仕上げとして、本日の④茨木のり子「対話」です。

070129amano_bansyo_nengo ※茨木のり子は、大正15年に大阪に生まれ、少女時代を戦時中にすごし、昨年(2,006年)79歳でなくなりました。

本名三浦のり子。

 太平洋戦争後、川崎洋や吉野弘ら、当時の若い詩人と「櫂」を創刊して活動してきました。

 「平明な用語を用いて明るさを失わず、女性の立場から人間の生き方や社会を強く批判している」と教科書で紹介されています(明治書院「新現代文」)。

本日、教材として取り上げられたのは「対話」。本日の記事に必要と判断し、全文引用させていただきます。(教科書;明治書院「新現代文」より)

ネーブルの樹の下にたたずんでいると

.

白い花々が烈しく匂い

獅子座の首星が大きくまたたいた

つめたい若者のように呼応して

.

地と天のふしぎな意志の交歓を見た!

たばしる戦慄の美しさ!

.

のけものにされた少女は防空頭巾を

かぶっていた 隣村のサイレンが

まだ鳴っていた

.

あれほど深い妬みはそののちも訪れない

対話の習性はあの夜 幕を切った

 教科書に準拠した「演習ノート」も使いながら授業が進められ、よく構成された授業というものが「詩」の理解をこんなにもよく進めるものかという好例でした。

070129amano_bansyo_senka_1 ①まず第一に、時代背景は何か? それを<防空頭巾> <サイレン>という二つのキーワードから明らかにする。

 ②次に、この詩の主人公は誰か。主人公はどこにいるのか、何故そこにいるのか理由を考える。

070129amano_bansyo_netami  ③続けて主人公が「戦慄の美しさ」を感じたり、「深い妬み」を感じたのは何に対してなのかを読み取る。

 ④「深い妬み」が生じる理由は当時の時代背景にあり、そこが作者のその後の「対話」重視の人生のきっかけとなっていることを知る。

 このようにして、最後に「演習ノート」で次の文章が完成する仕掛けになっていました。

 (空襲などの戦禍に見舞われつづける時代背景のなかで) 地ではネーブルの白い花々が、天では獅子座の首星が、若者のように美しく、互いの意志を交歓させた。防災頭巾をかぶった少女(主人公)には、そのような相手もなく、ただ寂しく、その美しさを見守るほかなかったのである。

 なるほど、そういう詩でありましたか。腑に落ちました。

 私はどうも、「現代口語自由詩」は苦手です。天野先生の問い掛けに「現代口語自由詩の完成者は<萩原朔太郎>です」と生徒が答えていました。萩原朔太郎詩集といえば私は学生時代いつもカバンに忍ばせていたとはいえ、難解な詩だなと思ってもおりました。

 この茨木のり子の「対話」も、さっと読み流しただけでは、情景や意味が今ひとつ良くつかむことができません。

 私は自分の頭を「散文」調だと自覚していますが、そういう私には、「詩」という言葉を選び抜いて情意が凝縮されている文章は、説明抜きでは理解できないのだと思います。詩人になれないゆえんです。

 それが授業で、上のように順序良く解き明かされると「なかなか良い詩だなぁ」と思えてくるのですから、授業はする方にとっても受ける方にとっても真剣勝負でなければならないわけですね。そういう点でも勉強になりました。

 ところで、教室を眺めていると電子辞書が大活躍していました。ご時世ですね。

070129amano_densi1 070129amano_densi2 070129amano_densi3 070129amano_jiten そういうなかで、私どもが使ったのと同じ本タイプの辞書を利用している姿が目に映ると「がんばれ」と声をかけたくなります。

|

« 諸案内 | トップページ | 管理員三人衆 & 梅のほころび »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134810/13705547

この記事へのトラックバック一覧です: 3年A組研究授業(国語「現代文」詩;天野先生) & お知らせ「いじめ110番」:

» なんてこころが晴れるのでしょう「きむの詩」 [きむの詩]
きむの詩についていろいろ調べてみました。みんなのお役に立てば幸いです。 [続きを読む]

受信: 2007年1月30日 (火) 19:10

« 諸案内 | トップページ | 管理員三人衆 & 梅のほころび »