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2008年12月26日 (金)

再掲:平成19年4月23日記事より(ネオテニーと子育てについて)

  • 今日から明日まで出張です。27日と28日の土日は校長日記、連休をいただきます。

一昨日(24日)昨日(25日)と連載で「子育て」のことを話題にしました。それで、本日は、以前に掲載した子育てに関する記事を再録します。

もともとは私が日本史の授業で特別な題材ということで話したものです。

  • この機会に「ネオテニー」という言葉も覚えてもらえればと思います。 また、これから年末年始に入ります。私も第二高サッカー部の応援や帰省などで校長日記の執筆がままならなくなりますので、再録記事を期日指定でアップすることが多くなりますこと、ご了解願います。再録といいましてもつまらなくはないと思いますので、毎日のアクセスよろしくお願い致します。

ネオテニー と 「子育て」について (2007年4月23日記事)

070423neoteny_nomiso ← 澤口俊之・南伸坊共著「平然と車内で化粧する脳」(扶桑社文庫)という本です。3年前に出た本ですが、私は最近知りました。

この本に「ネオテニー」ということが出てきます。その紹介をしたいと思います。

 今年も日本史の授業を持っていますが、今日の授業の導入で、この本に触れました。

 授業の最初に、「皆さんは、電車やバスの中で平気で化粧をする人をどう思いますか? また自分はそういうところで平気で化粧できると思いますか?」と発問。

 返事は「化粧自体をしたことがないです」というもの・・・高校生ですものね・・・私の発問が間違っていました。それでも仮定の話として問いかけると、一様に「恥ずかしい」ということで、私としてはほっとしたところです。 

 日本人の娘さんが電車やバスでおおっぴらに化粧道具を出して、人目をはばからず顔に塗りたくる姿が見られ始めたのは、ここ10年ぐらいのことでしょう。上の本によると、それは、日本人が「ネオテニー」であることに関係するのだそうです。

 ネオテニーというのは、ある生物が生き残るために幼生の体(こども)のまんま成体(おとな)の体に成長することで幼形成熟というのだそうです。サンショウウオの仲間のウーパールーパー(アホロートル)が例として分かりやすいといいます。

 サンショウウオはこどものときは、敵から身を守るために水中だけで生活します。だからエラ呼吸ですが、おとなになると獲物を探しに陸上に進出するので、エラがとれて肺呼吸になります。ところがウーパールーパーはサンショウウオのくせに、エラがついたまんまおとなになって、ずっと水中生活するのだそうです。

しかし、それは「退化」ではなく敵から身を守る「進化」なのだと言います。このように身を守るために「幼い状態を長くつづけること」、そして「そのまんま大人になる場合もあること」、こういう「進化」をネオテニーというのだそうです。

 話題は人類の歴史に飛びますが、人類は400万-500万年前に、アフリカ大陸で類人猿の仲間から分かれて「ヒト」として歩み始めました

 ヒトは類人猿に対して一種のネオテニーなんだそうです。類人猿の子供はあっというまに大人になりますが、ヒトは乳幼児の段階がとても長く、子育てに大変長い時間と手間暇(てまひま)をかけなければならないから「ネオテニー」というわけです。

 ところで、ヒトはアフリカ大陸から地球全体に進出する過程で、大きく三つの人種に分かれました。

ネグロイド(黒人)、コーカソイド(白人)、モンゴロイド(黄色人種)の三種です。

 アフリカ大陸からヨーロッパに渡った人類が「コーカソイド」になりました。

 そのままアフリカ大陸に居つづけたヒトは、ぎらつく太陽光から皮膚を守るために黒化させ「ネグロイド」となりました。

 ヨーロッパのコーカソイドの中からさらにアジア大陸の中央モンゴル平原を求めて移動したヒトが「モンゴロイド」となりました。

 日本列島に渡ってきたのはモンゴロイドの一群ですから古くから住む日本人はれっきとしたモンゴロイドの仲間です。

 この三人種の中で、モンゴロイドは中央平原という厳しい環境の中で生き残らざるをえなかったために、他の二つの人種よりも「ネオテニー」化が進んだらしいのです。つまり、ほかの二人種よりも、「大人になるのを遅らせて、子育てにじっくり時間をかける」人種に「進化」したというわけです。日本人もその仲間です。

 では、なぜ、その日本人が、「電車の中の化粧」というような恥ずかしいことをしてしまうのか? それを「恥と思わない神経を持つようになってしまったのか?」

 その説明をご覧になりたい方は次をクリックしてください(→平成19年4月25日校長日記)。

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